最新 地学事典 「変形バンド」の解説
へんけいバンド
変形バンド
deformation bands
(1)結晶の変形において形成される変形ラメラの一種。このラメラは,変形が進行するにつれて格子方位がしだいに回転し,母晶とはまったく違った方位を示すことによって特徴づけられる。変形帯における格子方位の回転は,すべり面の屈曲による場合や,異なったすべり系の活動による場合などがある。回転量は一定ではない。変形帯の結晶学的位置は特定の格子面に一致し,規則性を示すのが普通。変形を受けた輝石・石英・方解石その他の造岩鉱物においてしばしばみられる。[原 郁夫]
(2)主として空隙率の高い砂岩および未固結砂に形成される数百µm~数cm幅の変形帯。変形バンドに平行な方向の剪断歪み(shear)と垂直な方向の短縮歪み(compaction)の比(S/C比)に基づき,数種の異なるタイプの変形バンドに区分される。一方,深さとフィロケイ酸塩の体積分率の関数とされる形成メカニズムからも,フィロケイ酸塩バンドやカタクラスティックバンド等の異なるタイプの変形バンドが区分される(H. Fossen et al., 2007)。参考文献:H. Fossen et al.(2007) J. Geol. Soc., London, Vol. 164:755
執筆者:竹下 徹
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

