夏型過敏性肺臓炎(読み)なつがたかびんせいはいぞうえん(その他表記)summer-type hypersensitivity pneumonitis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「夏型過敏性肺臓炎」の意味・わかりやすい解説

夏型過敏性肺臓炎
なつがたかびんせいはいぞうえん
summer-type hypersensitivity pneumonitis

西日本を中心に夏季に多発するアレルギー性の肺臓炎発熱,咳,呼吸困難などの症状が夕方から夜にかけて現れ,朝になると消失するというパターンを繰返すのが特徴である。胸部X線からは特有の異常像が観察されるが,花粉症喘息と異なり,鼻水,喘鳴などは伴わない。原因としては有機塵埃の反復吸入と考えられており,なかでもかびの一種トリコスポロン・クタネウムが有力と見られている。このかびは日常,風通しの悪いところに生息する。家屋内でかびに触れる機会が多い女性がかかりやすく,治療にはかびの除去のほか,副腎皮質ホルモンの投与などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本の株式の水準を示す、東京証券取引所第1部225銘柄の平均株価。単位は円。構成銘柄は時価総額の分布の変化などにより、適宜入れ替えられている。現在の形になったのは1985年5月からである。ダウ・ジョー...

日経平均株価の用語解説を読む