夏陰(読み)ナツカゲ

デジタル大辞泉 「夏陰」の意味・読み・例文・類語

なつ‐かげ【夏陰】

夏の日陰。夏の物陰の涼しい所。
「―のつま屋の下にきぬ裁つ我妹わぎも裏設けて我がため裁たばやや大に裁て」〈・一二七八〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「夏陰」の意味・読み・例文・類語

なつ‐かげ【夏陰・夏影】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 夏、日ざしの陰になっていること。夏の、物陰の涼しい所。夏の陰。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「夏影(なつかげ)のつま屋の下に衣(きぬ)裁つ吾妹(わぎも)裏まけて吾がため裁たばやや大に裁て」(出典万葉集(8C後)七・一二七八)
  3. ( 夏影 ) 夏の時の姿。
    1. [初出の実例]「若やげる我が夏影(ナツガゲ)も年ごとに衰へ行けば今日もかなしも」(出典:林泉集(1916)〈中村憲吉〉ゆふべ)

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