外貨建て保険販売資格試験（読み）がいかだてほけんはんばいしかくしけん

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外貨建て保険販売資格試験

生命保険協会が2020年10月より保険販売員を対象に実施する資格試験。円相場の推移や手数料体系、途中解約した際の返戻金(へんれいきん)の水準といった基礎知識を問うほか、類似する投資商品との有利不利など公正な比較ができることも必須とする。外貨建ての保険・年金商品に対し、契約者からの苦情が増加したことから新設を決定した。マイナス金利政策が続く中、外貨資産で運用する保険・年金商品は円建てに比べて利回りが高く比較的人気がある。しかし、販売する側の説明や知識の不足から、為替変動に伴う元本割れの危険性について契約者が正確な理解を得られないことが苦情につながっていたとみられる。生命保険協会は、資格の設定によって販売員の知識と能力を一定水準に保ったうえで、22年春以降は無資格の販売員による外貨保険の扱いを禁止する予定。

(2020-3-5)

出典　朝日新聞出版