…ラウダの歌詞は当時の中部イタリアの俗語で書かれており,その詩形には,トルバドゥールの流れをくむ北フランスのトルベールによって形の定められたビルレーvirelai(中世フランスの音楽および詩の形式)の影響が認められる。 西ヨーロッパでは,西欧型の多声音楽(広義のポリフォニー)は,遅くとも9世紀の半ばに始まったことがわかっているが,それはその後,フランスの教会音楽を中心に発展した。しかし,13世紀の北イタリアの教会で,同時代のフランスのものに比べると,かなり古い様式ではあるが,多声音楽の用いられた形跡がある。…
…ギリシア音楽はピュタゴラスの音楽理論やプラトンの音楽美学の面でも以後の西洋音楽に多大の影響を与えた。ギリシア音楽
[中世]
中世の西洋音楽は古代地中海世界の分裂と西ヨーヨッパ世界の成立に深くかかわりあいながら誕生し,キリスト教聖歌,特にローマ・カトリック教会の典礼聖歌であるグレゴリオ聖歌の成立と,元来その聖歌の敷衍・拡張として始まったポリフォニー(多声音楽)の発達を最大の特色としている。初期キリスト教教会は,ユダヤ教の聖歌を母体として各地に独自の聖歌を生んだが,ローマ・カトリック教会の成立とともにそれらが整理統合されていった。…
…この種の劇は,今日,典礼劇と呼ばれている。 850年ころ著されたとされる《音楽の手引きMusica enchiriadis》は,多声音楽の譜例が示されている最古の文献である。多声音楽は,初め,あるグレゴリオ聖歌の旋律の下に,1音符対1音符の関係で新たな旋律を与えて,それらを同時に歌う方式であったが,11世紀も進むと,グレゴリオ聖歌の旋律にのせて,新しい装飾的な旋律を歌うようになった。…
…多声音楽あるいは複音楽と訳され,多声性の一形態を指す。古代ギリシア語のpolys(多くの)とphōnē(音,声)を語源とする。…
※「多声音楽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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