声部(読み)セイブ

デジタル大辞泉 「声部」の意味・読み・例文・類語

せい‐ぶ【声部】

対位法による楽曲の各旋律部。また、合唱合奏で、それぞれの声・楽器が受け持つ部分パート

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精選版 日本国語大辞典 「声部」の意味・読み・例文・類語

せい‐ぶ【声部】

  1. 〘 名詞 〙 多声の音楽ソプラノアルトテノールバスなどの人声。また、楽器音がそれぞれ受けもつ部分。パート。
    1. [初出の実例]「絃楽四重奏と四部合唱は、どちらが和声的に声部の陰暈が滲み合ふだらう」(出典:私の詩と真実(1953)〈河上徹太郎〉わが楽歴)

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世界大百科事典(旧版)内の声部の言及

【対位法】より

…対位法はポリフォニーの技法および理論として13世紀以来作曲の基礎をなし,17世紀以後に発達する和声法とともに,今日まで作曲法教程の主要科目とみなされている。 二つ以上の自立的な旋律(声部)を結合する技法として,対位法は各声部の音楽的な動き,声部間のリズム的分化,垂直的な音程や和音の響き,という三つの問題を考慮し,諸声部の結合が一つの音楽的なまとまりを生むようにはからねばならない。〈音符・対・音符〉という語源が物語るように,対位法は最初,既存の旋律(定旋律)に対して新たな旋律を創出し,定旋律の各音に新旋律(対位声部)の音を1対1の関係で結合することから始まった。…

※「声部」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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