多田原村(読み)ただわらむら

日本歴史地名大系 「多田原村」の解説

多田原村
ただわらむら

[現在地名]瀬戸町万富まんとみ

大盛山南麓にあり、西は大井だい村。「備前記」によると古くは田土原たどはら村と称した。北部に八町余の御林がある。鎌倉時代南都東大寺の瓦を焼いたので今もその破片が散布し、近年南都竜昌院廻国の時も東大寺造営の瓦を製造したという(同書)。寛永備前国絵図に大田原村とみえ高一六六石余。正保郷帳には太田原村とみえ、太田に「たゞ」と振仮名がある。「備陽記」によれば山寄り集落、岡山京橋(現岡山市)まで道程五里、田畠一三町一反余、家数二四・人数一五九、池二。天保年間の「磐梨郡三組手鑑」では直高二五九石余、家臣一名の給地。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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