夜のほどろ(読み)よのほどろ

精選版 日本国語大辞典 「夜のほどろ」の意味・読み・例文・類語

よ【夜】 の ほどろ

  1. ( 「ほどろ」は明け方の意 ) 夜のほのぼの明ける頃。未明。
    1. [初出の実例]「夜之穂杼呂(よのほドロ)吾が出でて来れば吾妹子が思へりしくし面影に見ゆ」(出典万葉集(8C後)四・七五四)
  2. ( 「ほどろ」が「ほど(程)」に誤解されて ) 夜の頃。夜分
    1. [初出の実例]「おきなおきな、よのほどろに参りて、ただにやは」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android