夢助(読み)ユメスケ

デジタル大辞泉 「夢助」の意味・読み・例文・類語

ゆめ‐すけ【夢助/夢介】

夢中になって遊興する人を人名のようにいう語。
「色道二つに寝ても覚めても―と替名よばれて」〈浮・一代男・一〉
よく眠る人、また、夢見ているようにぼんやりした人などを人名のようにいう語。
「酔うた人をかへさや花の雪おこし 昼からあたら春の―」〈大句数

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精選版 日本国語大辞典 「夢助」の意味・読み・例文・類語

ゆめ‐すけ【夢助・夢介】

  1. 〘 名詞 〙
  2. よく眠る者、また、夢を見ているようにぼんやりとしている者などを人名のように表わした語。
    1. [初出の実例]「昼からあたら春の夢介 五十年永く直な日足みて」(出典:俳諧・西鶴大句数(1677)六)
  3. 夢中になっている者、遊興にうつつをぬかしている者、遊蕩児(ゆうとうじ)などを人名のように表わした語。夢助孫左衛門。夢太郎。
    1. [初出の実例]「色道ふたつに寝ても覚ても夢介(ユメスケ)と、かえ名よばれて」(出典浮世草子好色一代男(1682)一)

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