大切町(読み)おおぎりまち

日本歴史地名大系 「大切町」の解説

大切町
おおぎりまち

[現在地名]結城市結城 大切だいぎり

番匠ばんじよう町の南に位置。御朱印ごしゆいん堀の内にあり、文禄年間(一五九二―九六)に建設された町とみられ、当初は木挽職人が住んだ町であろう。大字小森こもりの小字大切にいた木挽職人たちも、新城下建設に伴い大切町一帯に集住させられたのかもしれない。

元禄四年(一六九一)の結城町町中間数・家数・屋敷町歩書上帳(赤荻和弥文書)によると地子免除地で、町中間数は一町。宝永五年(一七〇八)の結城町明細帳之控(田宮家文書)によれば、店借り五を含む三三軒の家があり、観音かんのん町との境付近に番屋が置かれ、町木戸もあり、下妻街道の出入口にあたる交通上の要地であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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