(隼田嘉彦)
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戦国期の武将。越前(えちぜん)福井藩初代藩主。正三位(しょうさんみ)、中納言(ちゅうなごん)。徳川家康の二男。生母は永見吉英(ながみよしひで)の娘於万(おまん)の方。幼名は於義丸(おぎまる)。1584年(天正12)小牧(こまき)・長久手(ながくて)の戦いの講和の際、豊臣(とよとみ)秀吉の養子となって羽柴(はしば)秀康と名のり、河内(かわち)(大阪府)に1万石の領地を与えられた。1590年8月下総(しもうさ)(茨城県)の結城晴朝(はるとも)の養嗣子(ようしし)に入り10万1000石の領地を支配。1600年(慶長5)関ヶ原の戦いでは宇都宮に在陣し、石田方の上杉景勝(かげかつ)、佐竹義宣(よしのぶ)の進陣を防ぎ、その功によって越前68万石へ加増転封となり、北庄(きたのしょう)城(福井城)の修築、城下の町割や領内の要地に腹心を配置するなど越前福井藩の基礎を固めた。慶長(けいちょう)12年閏(うるう)4月8日、34歳で病没。
[市村高男]
『『結城市史 第1、第4巻』(1977、80・結城市)』▽『『小山市史 史料編 近世1』(1982・小山市)』
江戸初期の大名。越前福井藩主。徳川家康の第2子。幼名於義丸。三河守,権中納言。遠江国宇布見村に生まれる。母は永井氏。小牧・長久手の戦後,豊臣(羽柴)秀吉の養子となって羽柴秀康と名のり,のち秀吉の命で下総の結城晴朝の養子となった。関ヶ原の戦後,越前国67万石を領した。秀康は武勇と威厳をもつ武将で諸大名からも敬服され,将軍秀忠も庶兄の秀康を尊重したという。
執筆者:煎本 増夫
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1574.2.8~1607.閏4.8
織豊期~江戸初期の武将。越前国福井藩の藩祖。徳川家康の次男。幼名於義丸(おぎまる)。遠江国生れ。小牧・長久手の戦ののち,豊臣秀吉の養子となって羽柴秀康を名のり,従四位下侍従三河守に叙任。九州攻めに初陣し,1590年(天正18)下総国結城の結城晴朝の養子となって,10万1000石を継ぐ。関ケ原の戦では上杉氏の動きを抑え,戦後越前国68万石を与えられる。その後は松平姓に復し,子孫も松平姓を名のる。
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出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
…82年本能寺の変後,勝家は羽柴秀吉と対立し,翌年近江の賤ヶ岳に敗れ,勝家側に立った府中の前田利家は秀吉に下り,勝家は北ノ庄城に退いて,お市の方(信長の妹)とともに自刃して滅亡した。【松原 信之】
【近世】
勝家のあとは,丹羽,堀,青木氏と続いたが,1600年(慶長5)関ヶ原の戦の後,北ノ庄の青木一矩はじめ織田秀雄,大谷吉継らの改易,堀尾吉晴の転封により旧領主はすべて越前を去り,徳川家康の次男結城秀康が越前一国68万石で入封し福井藩が成立した。24年(寛永1)福井藩が50万5000石余となったため,大野,勝山,木本(このもと),丸岡の諸藩が創出され,また敦賀郡が小浜京極氏に割かれ,以後小浜藩領となった。…
… この報を受けて家康は一度は帰城したが,甲斐・信濃の帰属をめぐって北条氏直と対立し,8月甲斐国巨摩郡若神子(わかみこ)で対陣,やがて甲・信2国の領有を認めさせる和睦に成功,駿・遠・三・甲・信の5ヵ国を領有する大大名となった。84年,信長の子信雄(のぶかつ)を助けて小牧・長久手の戦で秀吉に大勝したが,信雄が秀吉に屈服したので家康も秀吉と和睦,第2子の於義丸(おぎまる)(のちの結城秀康)が秀吉の養子となる条件で上洛した。秀吉は妹朝日姫を家康に嫁がせ,さらに母を浜松に行かせた。…
…越前国(福井県)足羽郡福井に藩庁を置いた親藩。1600年(慶長5)関ヶ原の戦後,徳川家康の次男結城秀康が越前一国68万石を与えられて成立した。秀康は下総国結城から商工人を伴って入国しているが,城下町の地子を免除し,税制や交通を整備するなど領国経営の基礎を固めた。…
…三河時代には〈岩津の庶家〉と〈安城の庶家の頭〉の桜井家が序列の上位をしめたが,近世において大名となったのは形原,深溝,能見,大給,滝脇,桜井,藤井の7家であった。 新しい松平一族とは,家康の次男結城秀康の子孫(越前家)と三家の庶家(連枝),秀忠以後の歴代将軍の庶子や姻戚(保科,鷹司,越智(おち)),家康の異父弟久松氏系といった将軍の血縁グループ(家門)と,非血縁グループである。後者は松平姓を与えられた家臣(奥平,大須賀,戸田,松井,依田,柳沢)と,将軍の息女を正室に迎えた外様大名(13家)という擬制的一族である。…
※「結城秀康」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
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