大司農(読み)ダイシノウ

デジタル大辞泉 「大司農」の意味・読み・例文・類語

だい‐しのう【大司農】

中国代、九卿の一。銭穀・金帛きんぱくなど、中央政府国家財政をつかさどった。三国時代以降は司農改称

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精選版 日本国語大辞典 「大司農」の意味・読み・例文・類語

だい‐しのう【大司農】

  1. 〘 名詞 〙 中国古代の官名。漢代、九卿の一つ。銭穀金帛など、中央政府の国家財政をつかさどった。〔史記‐田伝〕

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世界大百科事典(旧版)内の大司農の言及

【九卿】より

…中国,秦・漢における三公の下に設けられた中2000石の大臣をいう。太常(祭祀をつかさどる),光禄勲(宮内諸殿の宿衛),衛尉(宮門および禁中の警備),太僕(天子の車馬),廷尉(大理ともいう,刑獄),大鴻臚(接待),宗正(皇族の事務),大司農(国家財政),少府(帝室の私的生活)の正卿を指す。九卿は九寺の長官として清朝までその名が見えるが,魏・晋以後は宮中での上席や高禄をあらわす実権が伴わない称号と化した。…

※「大司農」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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