精選版 日本国語大辞典 「大山詣」の意味・読み・例文・類語
おおやま‐もうでおほやままうで【大山詣】
- 〘 名詞 〙 =おおやままいり(大山参)《 季語・夏 》
- [初出の実例]「大山詣 四五間の木太刀をかつぐ袷かな」(出典:俳諧・おらが春(1819))
…信仰の普及には主として御師の布教に負うところが大きく,彼らは各地の祈願檀家に対して12月~3月にかけて配札に回る(檀回り)ほか,講員の大山参詣に際しては宿(坊入り)をつとめてきた。【宮本 袈裟雄】
[大山詣]
大山詣は江戸では,宝暦(1751‐64)ころから盛んになった。6月28日が初山(はつやま)で7月17日まで登拝が許されたが,特に7月14日から17日の間を盆山といい,各町内が講をつくって参詣した。…
…また寒垢離は1年間の寒の時期に限って,垢離をとると,もっとも効果があると考えられた行為である。江戸の大山(おおやま)詣は,隅田川岸で垢離をとって参詣することで知られていた。【宮田 登】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」