日本大百科全書(ニッポニカ) 「大峠」の意味・わかりやすい解説 大峠おおとうげ 福島県北西部の喜多方市(きたかたし)と山形県米沢市(よねざわし)との境にある峠。標高1210メートル。国道121号が峠を越えていたが、現在の国道は北方を大峠トンネルで通過する。近世初頭、伊達政宗(だてまさむね)の時代に開かれたが、初めは道も狭く、檜原(ひばら)峠越えの米沢街道の間道であったという。1884年(明治17)会津三方道路(あいづさんぽうどうろ)の一つとして改修された。1970年(昭和45)ごろまで喜多方―米沢間に定期バスが通っていたが、白布峠越えの西吾妻(あづま)スカイバレーラインの開通で廃止された。[中村嘉男] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例