大島来禽(読み)おおしま・らいきん

朝日日本歴史人物事典 「大島来禽」の解説

大島来禽

生年生没年不詳
江戸中期の画家。画家であり篆刻家でもあった高芙蓉の妻。本姓奥田氏で京都の人。名は蘿井。画は夫に学び中国清人の風があると伝えられる。遺作に見る限りでは,緻密な彩色による花鳥画に長じ,色彩感覚の冴えをみせる。山水図は決してスケールの大きなものではないが,細部の細やかな描写によって全体をこぎれいにまとめたものがある。<参考文献>板橋区立美術館『江戸の閨秀画家展/図録

(安村敏信)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大島来禽」の解説

大島来禽 おおしま-らいきん

?-? 江戸時代中期の画家。
篆刻(てんこく)家であり画家であった高芙蓉(こう-ふよう)(1722-84)の妻となる。絵を夫にまなび,清(しん)(中国)の文人画風の絵にすぐれた。花鳥画を得意とした。京都出身。本姓は奥田。名は蘿井(らい)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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