大嶋庄(読み)おしまのしよう

日本歴史地名大系 「大嶋庄」の解説

大嶋庄
おしまのしよう

東寺領荘園であり、領家は春日社である。永保二年(一〇八二)の大和国僧某家地売券案(東寺文書)

<資料は省略されています>

とある。これは僧某が興福寺の僧慶義に売却した家地と便田の記録であるが、所在は坪付からみると、現五条野ごじようの町となる。同町には小字ヲシマがある。その後、慶義はこれを春日社に寄進したが、保安四年(一一二三)の春日社領大嶋荘下司解(東寺文書)に、荘内の山地畠二段を川原かわら(東寺末寺、現高市郡明日香村)住人らが押妨したことがみえ、「春日御社御供所下司伴常国重解 申請本家政所裁事」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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