大工橋(読み)だいくばし

日本歴史地名大系 「大工橋」の解説

大工橋
だいくばし

川内大工かわうちだいく町より広瀬川対岸のなかノ町に通じる橋で、延宝城下絵図にみえる。元禄城下絵図でみると同川に川原と記す中洲があり、ために二本の橋が架されている。のち中の瀬なかのせ橋と改称された(仙台市史)。「封内風土記」によると、長さ三五間・幅二間の板橋、長さ一五間・幅二間の土橋があった。洪水により幾度も流失・破損を繰返しているが、享保二年(一七一七)の流失はじめ(獅山公治家記録)、同四年・同一六年(同書)、延享四年(一七四七)の土橋流失(忠山公治家記録)、下って文化九年(一八一二)の破損(「源貞氏耳袋」東北大学図書館蔵)などが知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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