大帯(読み)おおおび

精選版 日本国語大辞典 「大帯」の意味・読み・例文・類語

おお‐おびおほ‥【大帯】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 中国で、朝服着用の際に用いる帯。紳(しん)。〔儀式(872)〕
  3. 細帯などに対して)幅の広い帯。
    1. [初出の実例]「又別に洋学女生と見え、大帯の上に男子の用ゆる袴を着し、足駄をはき」(出典:開化評林(1875)〈岡部啓五郎編〉明治五年)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の大帯の言及

【帯】より

…帯の位置によって上半身と下半身のプロポーションが定まるばかりでなく,これに装飾をほどこすことによって服装全体の美的感覚を強調する効果がある。
【中国古代の帯】
 古代中国には朝廷の公式儀礼服に用いる大帯(だいたい)と革帯(かくたい)があった。大帯は紳(しん)とも呼ばれるやわらかい絹の帯で,主として祭服および女子の礼服用とされた。…

※「大帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android