大御支配次第帳(読み)おおごしはいしだいちよう

日本歴史地名大系 「大御支配次第帳」の解説

大御支配次第帳
おおごしはいしだいちよう

一冊 榎本新兵衛著

成立 享保一三年

写本 鹿児島県立図書館・東京大学史料編纂所

解説 榎本新兵衛は鹿児島藩の享保内検の際に代官(検地支配方御用係)として実務に直接携わった。内検開始を宣告する享保七年九月の家老種子島久基による領内布達から検地が完了してすべての関係部局が取払われた同一二年一一月に至る約五年間に鹿児島藩庁から発せられた諸指令の抜書類を前半部に収め、内検時に作成された諸帳簿内訳はじめ事業入用諸経費、および内検で正式に把握された石高や耕地面積、人口・牛馬数・船数・漁網数・塩釜数・外城衆中人数などの詳細な内訳ほか、各種の統計資料を後半部に収める。県立図書館本は万延元年に田中源五左衛門が葛西四郎太の協力を得て作成した写本で、東京大学本はこれを大正九年に島津家臨時編輯所が写したもの。

活字本 薩摩半島の総合的研究

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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