大森山経塚群
おおもりやまきようづかぐん
[現在地名]東根市東根 原方
東根市街の南東、村山野川の扇状地中央部にそびえる標高二七八メートルの大森山は独立丘で、その山頂より明治三七年(一九〇四)たまたま付近の農民が遺物を掘出したことがきっかけになり、多数の経塚遺物が発掘された。出土遺物は一括して東京国立博物館に保管されている。宝珠つまみの蓋をもつ銅鋳製経筒三個、銅板打物製の経筒一個、蓋付の陶製経筒一個、石製経筒一個、外容器と思われる珠洲焼系中世陶器甕五個、陶製四耳壺一個、秋草双鳥鏡一面と刀子類があり、まれにみる一大経塚群であることが知られる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 