大楊庄(読み)おおやなぎのしよう

日本歴史地名大系 「大楊庄」の解説

大楊庄
おおやなぎのしよう

現牛津町の北東部に位置し、乙柳おとやなぎ(現乙柳)と称していた一帯と推定される。祇園ぎおん川と晴気はるけ川の中流域にあたり、両川に挟まれた水田地帯である。

石清水八幡宮寺縁事抄の引く長保五年(一〇〇三)八月一九日の宇佐八幡宮司解に「大楊」とみえる。「宇佐大鏡」には「肥前国大楊庄 田数八十三町一反 承暦五年立券定 天平勝宝年中 公家奉寄」とあり、天平勝宝年中(七四九―七五七)に公家によって宇佐うさ神宮(現大分県宇佐市)に寄進され、承暦五年(一〇八一)に立券荘号したことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android