神宮(読み)じんぐう

  • ▽神宮
  • かむみや
  • かんみや
  • しんきゅう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

(1) 伊勢の皇大神宮 (内宮) と豊受大神宮 (外宮) の総称。この2正宮のほかに荒祭宮,多賀宮などの別宮 14,摂末社 67,所管社 42,合せて 125社の汎称。祭祀その他の事務を司る神宮司庁があり,職制として大宮司少宮司禰宜,権禰宜,宮掌 (くじょう) ,伶人 (れいじん) ,衛士長以下の衛士,技監以下の技師その他,総計 570人。文化施設として徴古館,農業館,神宮文庫がある。 (2) 熱田神宮橿原神宮明治神宮などのように,「神宮」の社号をもつ社格の高い神社

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大辞林 第三版の解説

神宮の称号をもつ格式の高い神社。明治神宮・香取神宮・鹿島神宮・橿原かしはら神宮など。
神をまつる建物。神殿。やしろ。
伊勢神宮。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

三重県伊勢(いせ)市に鎮座する皇大神宮(こうたいじんぐう)(内宮(ないくう))・豊受大神宮(とようけだいじんぐう)(外宮(げくう))を中心とする宮の正式名称。神社とは別格とされる。皇祖神・天皇を祀(まつ)る鵜戸(うど)神宮・橿原(かしはら)神宮・平安神宮、また古来特別由緒があり香取(かとり)神宮・鹿島(かしま)神宮などのように神宮号を称する神社があるが、正式に神宮とされるのは伊勢だけで、ほかはすべて神社とされる。[鎌田純一]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (「かむみや」と表記) 神のおいでになる宮。神霊をまつる御殿。
※書紀(720)崇神八年一二月(北野本訓)「即(すなは)ち、神宮(カムミヤ)の門(みかと)を開(ひら)ひて、幸行(いてま)す」
〘名〙 神をまつる宮殿。神のみや。神殿。じんぐう。〔いろは字(1559)〕
[1] 〘名〙
① 神をまつる宮殿。神のみや。神殿。やしろ。しんきゅう。
※続日本紀‐天平一三年(741)乙巳「為蒼生遍求景福。故前年馳駅増飾天下神宮
② 特に格式の高い神社の称。熱田神宮・橿原(かしはら)神宮・宇佐神宮・香取神宮・鹿島神宮・平安神宮など。
[2] (「大神宮」の略称) 伊勢神宮をいう。

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世界大百科事典内の神宮の言及

【伊勢神宮】より

…三重県伊勢市にある皇大神宮(図1)と豊受(とゆけ)大神宮(図2)の総称。前者を内宮(ないくう),後者を外宮(げくう)といい,両宮を併せて伊勢大神宮,大神宮,二所大神宮などとも呼ばれたが,現在では,神宮を正式の名とし,一般に伊勢神宮と呼ばれている。…

【社号】より

…祭神名,鎮座地名,祭場・祭祀の由来等によって名付けられる場合が多い。おのおのの神社は,その由緒によってそれぞれの固有呼称を有するが,長い神社制度史の中で神宮号,宮(ぐう)号,大社号,神社号など幾つかの称号が生じた。大神宮,神宮といえばすなわち伊勢神宮のことであるが,このほか皇室にゆかりの深い社などが神宮号を有する。…

【神社】より

…古い時代には,おそれかしこんでまつられる神々は,人間の住む所から遠く離れた世界に住んでいると考えられていたので,神々をまつるためには,高い山の頂,大きい森の中などで神々を迎える準備をし,そこを〈神奈備(かんなび)〉と呼び,大きい岩石,高い樹木などを神々が寄りつくものと考えて,〈神籬(ひもろぎ)〉〈磐座・磐境(いわくらいわさか)〉などと呼んだ。その後,建築技術が発達するにつれて,人間が住むみや(宮),みあらか(御殿)に擬して神宮,神社を建造するようになったと考えられる。 記紀神話によれば,出雲の国譲りに際し,天照大神は大国主神に対して,日隅宮(ひすみのみや)を建造すべきことを約束し,また瓊瓊杵(ににぎ)尊が日向の高千穂の峯に降臨したとき,これを八衢(やちまた)に迎えた猿田彦神は,地上に降って伊勢の五十鈴河のほとりに退いたが,のちにその地に倭姫命がたどりつき,天照大神の神鏡を鎮祭するに至ったと伝えている。…

【道教】より

…その大きな理由としては,日本には神代の遠い昔から固有の宗教的思想信仰として〈神道〉があり,受け入れる必要がなかった,もしくは受け入れることを拒んだからであるとされる。しかし,この〈神道〉という言葉(概念)は,その教義の中枢をなす〈大神〉(天照大神),〈神宮〉(伊勢神宮),〈斎宮〉や,〈神器〉(三種の神器),さらに〈天皇〉〈上皇〉〈大内〉〈仙洞〉〈紫宸〉〈大極〉などの言葉と同じく,もともとは中国語(漢語)であり,中国古代の宗教思想概念,つまり道教の神学用語であった(初見は《易》の観卦の彖(たん)伝)。
[記紀にみられる影響]
 〈神道〉という中国語を日本古代で初めて用いているのは,720年(養老4),元正天皇の時代に成った《日本書紀》であるが,《書紀》で用いられている〈神道〉の語の意味内容は,中国の後漢の時代の中ごろ,山東琅邪(ろうや)で成立して〈神書〉とよばれていた《太平清領書》(道教の一切経《道蔵》に収載する《太平経》)のなかで多く用いられている〈神道〉の語の用法に近い。…

※「神宮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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