日本大百科全書(ニッポニカ) 「大槌川」の意味・わかりやすい解説 大槌川おおつちがわ 岩手県東部、北上高地の土坂峠付近に源を発し、三陸海岸の大槌湾に注ぐ川。延長12.5キロメートル。南部鼻曲サケ(なんぶはなまがりさけ)の産地として知られ、1934年(昭和9)に設置された大槌川鮭鱒人工孵化(ふか)場(旧、サケ・マス人工孵化場)があり、毎年数百万尾を放流する。また、上流部の金沢地区のワサビ栽培、中流部の水田灌漑(かんがい)のほか、伏流水は大槌町の上水道などに利用されている。[川本忠平] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例