大槌川(読み)おおつちがわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大槌川」の意味・わかりやすい解説

大槌川
おおつちがわ

岩手県東部、北上高地の土坂峠付近に源を発し、三陸海岸の大槌湾に注ぐ川。延長12.5キロメートル。南部鼻曲サケ(なんぶはなまがりさけ)の産地として知られ、1934年(昭和9)に設置された大槌川鮭鱒人工孵化(ふか)場(旧、サケ・マス人工孵化場)があり、毎年数百万尾を放流する。また、上流部の金沢地区のワサビ栽培、中流部の水田灌漑(かんがい)のほか、伏流水大槌町の上水道などに利用されている。

[川本忠平]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android