大橋竜慶(読み)おおはしりゅうけい

改訂新版 世界大百科事典 「大橋竜慶」の意味・わかりやすい解説

大橋竜慶 (おおはしりゅうけい)
生没年:1582-1645(天正10-正保2)

江戸初期の能書家。通称長左衛門,諱(いみな)は重保。初め豊臣秀頼の右筆。1617年(元和3)能筆のゆえをもって徳川秀忠に召され幕府右筆となり,采地500石を賜る。33年(寛永10)病により勤めを辞すが,なお家光の側近く仕え,仰せにより剃髪し竜慶と号す。翌年法印に叙され式部卿と称す。その書風長子の長左衛門重政に引き継がれ大橋流として大成され,広く近世を通じて用いられた。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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