最新 地学事典 「大正層群」の解説
たいしょうそうぐん
大正層群
Taisho Group
高知県南西部に分布する四万十帯北帯の上部白亜系(一部古第三系)。北から下津井・野々川・中村・有岡・百笑の各層から構成。前3者はConiacian~Campanianを示し,まれにイノセラムスを産出。泥岩部から放散虫化石を多産。有岡・百笑層は古第三系。北側は新荘川層群と横浪(安和)メランジュを挟んで接し,下津井層と野々川層問には久礼メランジュ相,野々川層と中村層間には大用(おおゆう)メランジュ相が介在する。この3メランジュ相の基質はCampanian~Paleocene。有岡層(基質はDanian)をメランジュとすれば中村層と百笑層間に位置する。百笑層の南側は,四万十帯南帯と断層関係。模式地は四万十川流域。甲藤次郎(1980)命名。
執筆者:田代 正之
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

