20世紀日本人名事典 「大河内 一男」の解説
大河内 一男
オオコウチ カズオ
昭和期の経済学者 東京大学名誉教授;社会保障制度審議会長。
- 生年
- 明治38(1905)年1月29日
- 没年
- 昭和59(1984)年8月9日
- 出生地
- 東京市下谷区下根岸(現・東京都台東区)
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学経済学科〔昭和4年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 勲一等瑞宝章〔昭和56年〕
- 経歴
- 東大経済学部助手を振り出しに講師、助教授、教授、経済学部長を経て、昭和38年12月、第18代学長に就任、42年12月再選されたが、43年11月機動隊を導入した安田講堂占拠事件の責任を取って辞任した。学長在任中の39年3月の卒業式告辞で、実際には読みとばされたが「太ったブタより、やせたソクラテスになれ」との名文句を準備して話題となり、40年には「社会の医師となれ」、41年には「タダメシを食うな」の告辞を残している。48年社会保障制度審議会会長。主著に「独逸社会政策思想史」「社会政策の基本問題」「スミスとリスト」「戦後労働組合の実態」「暗い谷間の労働運動」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報