最新 地学事典 「大洗植物群」の解説
おおあらいしょくぶつぐん
大洗植物群
Oarai flora
茨城県東茨城郡大洗町付近に分布する大洗層に含まれる化石植物群。Zamites・Otozamites が含まれ,見かけ上,白亜系那珂湊層群の下位にあることから白亜紀後期の植物群と考えられてきた。しかし,属種の鑑定の再検討が必要であることに加え,古第三紀要素のSabalitesをはじめ古・新第三紀要素の被子植物が含まれ,花粉・胞子も白亜系の要素を含まず,さらに大洗層と那珂湊層群は断層で接していて,従来考えられていた大洗層が那珂湊層群より下位である証拠がないことから,地質時代は古第三紀と思われる。大山年次(1956)命名。参考文献:大山年次(1956) 茨城大文理学部紀要,自然科学 6
執筆者:堀内 順治
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

