大清現行刑律(読み)たいしんげんこうけいりつ(その他表記)Da-qing xian-xing-xing-lü

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大清現行刑律」の意味・わかりやすい解説

大清現行刑律
たいしんげんこうけいりつ
Da-qing xian-xing-xing-lü

中国,清朝末期に,法制近代化の一環として作られた法典。法制改革の責任者であった沈家本は,刑法典の近代化を2つの路線で進めた。第1は西洋および日本の刑法典をモデルとした新たな法典草案を作ること。これが大清刑律草案となった。第2には,旧来の大清律例に手を加え,近代に適応した法典として再生せしめること。これが大清現行刑律となって結実し,宣統2 (1910) 年に制定公布され,中華民国になってからは,単に現行刑律と称されることになった。 1912年に大清刑律草案が暫行刑律という名で施行されたため,現行刑律は刑法典としての意味を失ったが,そのなかに含まれている民事的要素については,なお効力を有するものと認められ,当時の最高裁判所である大理院において,最も重要な民事法源として,しきりに引用された。こうして中華民国民法典の制定 (29) まで,現行刑律は意味をもち続けた。

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