…《延喜式》神名帳には〈八幡大菩薩宇佐宮〉〈比売神社〉〈大帯姫廟神社〉(ともに名神大社)とあり,平安時代から豊前国の一宮でもあった。 《古事記》《日本書紀》に名の記される宇佐津彦,宇佐津姫のまつる宇佐(比売)神があったとみられるが,《扶桑略記》《八幡宇佐宮御託宣集》などには,欽明32年に大神比義(おおがのひぎ)が託宣により誉田天皇広幡八幡麻呂を奉斎したとある。八幡神は712年(和銅5)創立の鷹居瀬社にまつられ,のち小山田社に移り,725年(神亀2)現在の小倉山に社殿が造られた。…
…この間この祭祀集団の司祭者は雄略朝には豊国奇巫,用明朝には豊国法師として天皇の治病に参内したと伝えられる。欽明朝のころ大神比義(おおがのひぎ)というシャーマンが宇佐に入りヤハタ神に応神天皇の神格を接近させたようである。712年(和銅5)に鷹居瀬社にまつられ,その後小山田社,さらに725年(神亀2)には現在の地に奉斎され,731年(天平3)には官幣にあずかった。…
※「大神比義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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