日本歴史地名大系 「大窪庄」の解説 大窪庄おおくぼのしよう 大阪府:守口市大窪庄古代の茨田(まんだ)郡大窪郷(和名抄)に成立したとみられる庄園。もと当庄は坊城女房の私領であったが、寛喜元年(一二二九)同女房は源実朝追善のために一堂(有須河堂)を建立し、当庄地頭職を寄付した(同年一一月二六日「将軍藤原頼経下文」円覚寺文書)。この有須河(有栖川)堂は有栖川氏の清浄寿(しようじようじゆ)院に付属する堂として建立されたものらしく、永仁六年(一二九八)一〇月一七日の北条貞時下知状(同文書)には当庄は有栖河清浄寿院領としてみえる。この下知状によれば、清浄寿院は有栖川氏の遺跡とともに北条得宗家に譲渡され、建治三年(一二七七)には北条時宗が拝領。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報