大赤沢(読み)おおあかさわ

日本歴史地名大系 「大赤沢」の解説

大赤沢
おおあかさわ

[現在地名]津南町赤沢 大赤沢

中深見なかふかみ村の枝村。秋山あきやま郷の信越国境にある。南東方に苗場なえば(二一四五・三メートル)があり、麓から硫黄いおう川が西流して中津なかつ川に注ぐ。硫黄川の水は赤濁し、地名もこれによるという。元禄七年(一六九四)の妻有組村名書上帳(福原氏蔵)には大赤沢畑新田とある。当地の藤ノ木家本家には、出羽国秋田郡阿仁長畑あにながばたけ(現秋田県北秋田郡阿仁町)の上杉松之助の「山立根本巻」が伝えられており、天保年間(一八三〇―四四)に秋田のマタギが親子二人で来て熊狩を伝えたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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