ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
またぎ
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…その行動範囲は秋田県内から新潟県,長野県などに及び,明治時代には岐阜県,奈良県にも行ったことがある。阿仁マタギは奥羽山地のまたぎの一派で,いわゆる〈狩の巻物〉および特有の狩猟に関する儀礼・信仰・服装および言語(山言葉という。忌言葉の一種)を伝承し,また組織的狩猟法をもつ。…
…熊の生息する北方ユーラシア,北アメリカ北部の森林地帯の狩猟民が熊を殺すときには,(1)熊の殺害,(2)肉の消費,(3)霊の送り(=甦り(よみがえり))という3場面で構成され,各場面が各種の呪言・禁忌を伴う一連の儀礼よりなる祭事を行っていた。所によってはいずれかの場面がとくに強調されることもあるが,このような〈熊の殺害をめぐる儀礼複合〉を総称して〈熊祭〉と呼ぶ(祭り的色彩の強いアイヌ,ニブヒ,ツングース,オビ・ウゴル,ラップの事例を熊祭と呼び,そのほかは熊崇拝=儀礼として区別する立場もある)。…
…狩猟伝承にみられる狩人の名。この名をもつ2人,または磐司が姓という1人の狩人がまたぎの祖先であるという。磐次磐三郎とも書き万治(次)万三郎ともいう。…
…頼朝の喜悦を,頼朝の親ばかと見るか,それともその深い政治的配慮のあらわれと見るかは別にして,武家政権を確立した頼朝が,その政権の行末について2代目頼家に対し,心配となにがしかの憂慮を抱いていたことは確かであろうし,その意味でこの巻狩は頼朝がなしうる最後の仕上げの行事にほかならなかった。なお〈またぎ〉などの狩猟民が自分の特権を示す証拠として保持する書類の中には,この富士の巻狩への参加が書き加えられていることが少なくないという。頼朝自身の意図にはなかったことではあるが,結果的には狩猟民にとってもこの巻狩は重要な意味をもったのであった。…
…主要な生業は狩猟,河川漁業,山菜採取などだが,水田も比較的多くそれに山畑を耕して自給生活を営んできたようである。狩猟は主としてアオ(カモシカ),熊を対象とし,狩人はまたぎの名で呼ばれ,秋田・新潟の狩人たちはその地をマタギの先進地として尊敬の念をもって考えていたようである。アオとりの際には長期の山小屋生活を営み,山中生活では山言葉を用いるほか種々の禁忌があって,スカリと呼ぶ厳しい指揮者の統制下に行動した。…
…また被差別部落には,〈河原巻物〉ともいわれ,その職能・特権,差別の由来を語るさまざまな由緒書が伝わっているが,そこにしばしば現れる〈延喜御門〉(醍醐天皇)は,16世紀に塩売りとして活動した坂の者(非人)の正当な文書(〈北風文書〉〈八坂神社文書〉)にも現れるので,この由緒書も単に江戸時代に捏造(ねつぞう)されたものではなく,戦国時代のなんらかの事実・伝統を背景にしているのである。このほか,近江保内(ほない)商人の後白河天皇の偽綸旨(りんじ)とつながる由緒書をはじめ,職人の伝える偽文書には由緒書が結びついていたものと思われるが,これらのうち,またぎの〈山立根元巻〉が源頼朝にその特権の起源を結びつけているように,東国の職人には頼朝や徳川家康にみずからをつなげているものが多い。そして職人の由緒書は偽文書とともに,中世後期以降,江戸時代の社会ではそれとして認められ,実効をもったことも見逃してはなるまい。…
※「またぎ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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