最新 地学事典 「大酸化事変」の解説
だいさんかじへん
大酸化事変
Great Oxidation Event
25〜22億年前に,大気酸素濃度が現在の約10−5以下から10−2~10−1程度まで上昇した現象。GOEと略記。ここでは,貧酸素大気下で安定だった砕屑性閃ウラン鉱・黄鉄鉱や,非質量依存同位体効果を被った硫黄化合物が地層中からなくなり,硫黄の非質量依存同位体効果の消滅が起こる。変わって,酸化鉄(Fe3+)を含む古土壌や浅海性堆積岩(鉄鉱層)が形成し,海底は硫化物の化学風化による元素が濃集する。シアノバクテリアなどの酸素発生型光合成生物の活動活性化が影響すると考えられる。
執筆者:後藤 孝介
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

