天の瓊琴(読み)あまのぬごと

精選版 日本国語大辞典 「天の瓊琴」の意味・読み・例文・類語

あまの【天の】 瓊琴(ぬごと)

  1. ( 「瓊」は、玉の意 ) 玉で飾った立派な琴の意か。この琴は、天つ神の託宣を請う際に用いたものか。
    1. [初出の実例]「天沼琴(あまのぬごと)を取り持ちて逃げ出でます時に、其の天沼琴(あまのぬごと)樹に払(ふ)れて地動鳴(とどろ)き」(出典古事記(712)上)

天の瓊琴の補助注記

「古事記‐上」の用例は、諸本の間で表記に異同があり「天詔琴」とする本文を採用して、「あま(め)ののりごと」とよみ、天つ神の詔(のりごと)を請うときに用いる琴、と解する説もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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