天測暦(読み)てんそくれき

精選版 日本国語大辞典 「天測暦」の意味・読み・例文・類語

てんそく‐れき【天測暦】

  1. 〘 名詞 〙 航海者が自船の位置を確かめるために行なう天体観測のとき使われる暦の一種。この暦には、ある一定の隔たりをおいた各時間の太陽・月・惑星の位置が明示され、時間決定に使われる恒星の位置、日・月食、星食ほかの予報などがしるされている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の天測暦の言及

【航海暦】より

…太陽・月・惑星・おもな恒星の位置,日月出没表,日月食などの記載がある。日本の航海暦には海上保安庁の水路部で発行されている《天測暦》《天測略暦》がある。近年は天体観測に頼る必要のない衛星航法や電波航法が実用化されているが,天体観測による天文航法はこれらと共栄の関係にあり,したがって航海暦の編纂は今後とも必要とされる。…

※「天測暦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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