天王森村(読み)てんのうもりむら

日本歴史地名大系 「天王森村」の解説

天王森村
てんのうもりむら

[現在地名]羽島市小熊町天王おぐまちようてんのう

地元では天王をテンノといい習わす。主村域は間島まじま村のぎやく川対岸(北岸)にあるが、一部は間島村地続きの南岸にもあり、また西小熊にしおぐま村枝村粟野あわの境の堤内にも民戸が建つ。「濃州徇行記」に「堤外にある村ゆゑ常に水溢るゝ事多し、されども一体地面高き処故水暫時すぎ通るばかりにて左まで水損もなけれども定免所也、されども全体水場故麦などは多く作らず芥子を夥しくつくれり、此あたり芥子は丈長くして水に傷ふ事なし、故に川内見所に多く芥子を作り利を得るとなり、民居は地高き処又は水屋などあり」と記される。年未詳六月八日の下間頼龍奉本願寺御印書(円覚寺文書)に天王村がみえ、当地のことと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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