芥子(読み)からし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

芥子
からし

カラシナ類の種子粉末にしたもの。黄色の種子は直径 1.5mmぐらいの球形。配糖体シニグリン,加水分解酵素ミロシンを含む。水を加えておくと酵素が働き,からし油を生じる。カレー粉粉わさびなどの原料とするほか,サラダや各種の料理に用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

かい‐し【×芥子】

カラシナの種子。乾燥させ粉末にして香辛料のほか、薬用にする。がいし。

からし【芥子/×芥/辛子】

《形容詞「から(辛)し」の終止形から》カラシナの種子を粉にした香辛料。黄色で辛く、水で練って用いる。また、カラシナの別名。

け‐し【×芥子/罌粟】

ケシ科の越年草。高さ約1.5メートル。葉は白みを帯び、縁にぎざぎざがあり、基部は茎を包む。初夏、下を向いていたつぼみが上向き、大形の紅・紫・白色や絞りの4弁花を開く。種子は小さくて黒色、料理に用いる。白花の未熟の実からは阿片(あへん)の原料をとるが、日本では栽培などが厳しく制限されている。仲間にはヒナゲシオニゲシなどがある。 花=夏》「―ひらく髪の先まで寂しきとき/多佳子」
カラシナの種子。香辛料として利用。また仏寺護摩(ごま)をたくときに用いる。かいし。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

芥子【からし】

カラシナの種子を乾燥粉末にした刺激性の強い香辛料。洋がらし(マスタード)よりあくが強く,あく抜きして使う。近年ではその必要のない洋がらしが普及,おでん,納豆,みそ椀の薬味,漬物,和物(あえもの)等,日本料理に広く使用されている。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

からし【芥子】

カラシナの種子,また,それを粉末にした香辛料。和がらしジャパニーズマスタードなどと呼ばれるが,マスタード(洋がらし)とは植物学上別種である。奈良時代すでにからし粉が用いられていたことは,《正倉院文書》中に臼でついた意の〈舂子〉の語があることで明らかである。《延喜式》には甲斐,信濃上総下総から中男作物などとして貢納され,調理面では現在よりもはばひろく利用されていたように思われる。酢やみそに加えてなますやあえ物に使ったことがはっきりするのは室町時代のことになるが,食生活の洋風化が急激に進んだ第2次大戦後まで,日本人にとってはきわめて重要な香辛料であった。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

かいし【芥子】

カラシナの種子。芥子泥でいにして湿布に用いたり、芥子漬からしづけ・カレー粉の原料など、食用嗜好品として用いられる。 〔漢方では「がいし」〕

がいし【芥子】

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の芥子の言及

【カラシナ(芥子菜∥芥菜)】より

…耐寒性も比較的強いので,主に秋まきして晩秋または越冬後早春に収穫する。種子を生薬では芥子(がいし)という。配糖体シニグリンsinigrin(ミロン酸カリウム)を含み,加水分解によりイソチオシアン酸アリルallyl isothiocyanateを生じ,これが皮膚や粘膜を刺激する。…

※「芥子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

フェロー

イギリスではこの呼称は主として次の3つの場合をさす。 (1) 大学の特別研究員 研究費を与えられ,多くは教授,講師を兼ねる。 (2) 大学の評議員 卒業生から選ばれる。 (3) 学術団体の特別会員 普...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

芥子の関連情報