天辺村(読み)あまべむら

日本歴史地名大系 「天辺村」の解説

天辺村
あまべむら

[現在地名]佐倉市天辺・大作おおさく二丁目

宮本みやもと村の北、南部なんぶ川左岸に位置。天部とも記された。寛保三年(一七四三)の天辺村地蔵菩薩縁起(天辺区有文書)によると、檜貝内記なる人物が大坂城落城後当村を開いたと伝える。天正一八年(一五九〇)に北条氏勝(岩富藩)領になったとされ、翌一九年二月七日の下総国白井庄寒風村御縄打水帳(佐倉市保管文書)に入会地として天辺地とみえる。「寛文朱印留」には佐倉藩領として村名がみえ、以後幕末まで同藩領。元禄郷帳では高一二八石余。寛延二年(一七四九)の佐倉藩領村高覚には天部村とあり、元禄郷帳と同高で、夫役永三五七文・山銭鐚八一〇文。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android