太秦村(読み)うずまさむら

日本歴史地名大系 「太秦村」の解説

太秦村
うずまさむら

[現在地名]寝屋川市太秦〈もと町・なか町・緑が丘みどりがおか桜が丘さくらがおか東が丘ひがしがおか高塚たかつか町〉・高宮新たかみやしん町・はだ町・太秦・池の瀬いけのせ町・成田東が丘なりたひがしがおか成田東なりたひがし町・三井が丘みいがおか二丁目・同四―五丁目・明徳めいとく一―二丁目

枚方ひらかた丘陵の南部に位置する。北部を寝屋川が西流し、中央部をほぼ東西に交野かたの道が通り、北は三井みい村、西は秦村。集落は秦村集落に接して交野道沿いにある。標高約五〇メートルの南東部の丘陵地は太秦山とよばれ、弥生時代の太秦遺跡がある。河内湖北端の水辺に近い高地にあたり、出土する石包丁に混じって各種の石鏃類が採集されているが、なかには長さ三センチを超える石鏃や断面が幅三センチの菱形状の石槍がある。近くにはトノやま古墳があり、まわづか小金塚こがねづかむかつか高塚たかつかはかやまはかたになど墳墓を思わせる地名が多い。昭和四八年(一九七三)廻し塚古墳が失われ、現在は被葬者が野見宿禰ともいわれるトノ山古墳と太秦一号墳の二基が残る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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