太緒(読み)ふとお

精選版 日本国語大辞典 「太緒」の意味・読み・例文・類語

ふと‐お‥を【太緒】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 太いひも。
  3. 太い弦の糸。
    1. [初出の実例]「元興寺といふ琵琶〈略〉ふと絃(ヲ)ほそ絃あひかなひて、音勢もありて」(出典:元祿版古今著聞集(1254)琵琶元興寺事)
  4. (そう)に張られた一三弦のうちで、第一から第七までの弦。また、一説に第一から第五までの弦。〔原中最秘鈔(1364)〕
  5. 太い鼻緒。
    1. [初出の実例]「太緒(フトヲ)の雪駄位勝げにはきなして」(出典:浮世草子好色一代男(1682)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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