太郎四郎(読み)タロシロ

デジタル大辞泉 「太郎四郎」の意味・読み・例文・類語

たろ‐しろ【太郎四郎】

人形浄瑠璃社会で、しろうと、または、ばか者・たわけ者のこと。たろうしろう。
「むごく―にされるわい」〈滑・浮世風呂・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「太郎四郎」の意味・読み・例文・類語

たろ‐しろ【太郎四郎】

  1. 〘 名詞 〙 素人(しろうと)、また、物しらず・馬鹿者をいう、人形浄瑠璃社会の隠語。たろうしろう。たろし。
    1. [初出の実例]「其台座とは何の事。ヱイきつい大郎四郎。尻はこんかといふ事」(出典:浄瑠璃・恋女房染分手綱(1751)二)

太郎四郎の補助注記

「浮・当世芝居気質‐一」には、「太郎四郎」にシロトと読みがなの付く例が見られる。

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