精選版 日本国語大辞典 「失しゃあがる」の意味・読み・例文・類語
うしゃあが・る【失】
- 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 ( 「うせあがる」の変化した語 )
- ① 「去る」「行く」を卑しめ、ののしっていう語。「て」に続けて補助動詞的にも用いる。
- [初出の実例]「『言分はないかえ』『うしゃアがれ』」(出典:歌舞伎・助六廓夜桜(1779))
- ② 「来る」を卑しめ、ののしっていう語。「て」に続けて補助動詞的にも用いる。
- [初出の実例]「なんだくそをくへ、こりゃおもしろへ。くふべいからもってうしゃアがれ」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)四)
- ③ 「居る」を卑しめ、ののしっていう語。「て」に続けて補助動詞的にも用いる。
- [初出の実例]「うぬらは主従縛り首にしてやろふ。待てうしゃあがれ」(出典:歌舞伎・名歌徳三舛玉垣(1801)五立)