奈土郷(読み)などごう

日本歴史地名大系 「奈土郷」の解説

奈土郷
などごう

応安四年(一三七一)四月一五日の沙弥聖応右馬助憲宗連署寄進(金沢文庫文書)に奈土郷とみえ、大須賀宗信(聖応)および大須賀憲宗が金沢称名寺末の大宝院に当郷内下坊別当職を寄進している。永徳元年(一三八一)六月一日沙弥道助は香取大応だいおう(跡地は現佐原市)に当郷内の作人栢葉大夫の田一町・在家一間を一〇ヵ年の年期を限って売却している(「道助年期売田地目録」香取文書)。また応永三三年(一四二六)四月一〇日の大須賀朝信証状(大慈恩寺文書)大慈恩だいじおん寺当知行領の一所として「奈土郷内本願寄進并新寄進」とみえ、その面積は田二町五反であった(同年八月「大慈恩寺寺領注進状案」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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