奥宇賀村
おくうがむら
[現在地名]平田市奥宇賀町
口宇賀村の西に位置し、同村とともに古代出雲郡宇賀郷、中世宇賀郷の遺称地。宇賀川の上流域を占め、村の北東部は十六島湾に面している。「おくうか」ともよんだ。近世の郷村帳類でみると、寛文年中(一六六一―七三)頃までは出東郡(出雲郡)、以降は楯縫郡に属したと考えられる。慶長七年(一六〇二)の出東郡宇賀村内中村検地帳が残されるが、この中村はのちの当村のことと思われる。同帳によれば高四三三石余、田方二七町二反余(分米四二七石余)・畑方二町四反余(分米六石余)、家数計五三、ほかに寺二。元禄十年出雲国郷帳によると高五三二石余、寛文四年には本田高五二一石余・新田高一石余。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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