伊勢神社
いせじんじや
[現在地名]日立市金沢町 杉木窪
多賀山地丘陵東縁にあり、祭神は大日
貴尊。旧村社。
創立年代は不詳。社伝によると文治年中(一一八五―九〇)飯盛山に連夜火光が発し、岡源右衛門が山中に踏入ると、緋袴をつけた美女が現れ、汝の究めんと欲する妖火は金気の精から発するものゆえ、官に報じて国用に供せよ、吾は伊勢の神の化身であると告げて姿を消した。源右衛門は鎌倉幕府に報告、発掘して黄金若干を得、この地を金沢と名付けて飯盛山の一叢の篁に瑞垣をめぐらして伊勢の神を斎祀し、姓を富岡と改めたと伝える。
伊勢神社
いせじんじや
[現在地名]佐賀市伊勢町
この社の門前に東西に伊勢屋町がある。佐賀藩祖鍋島直茂が蠣久(現鍋島町)にあった伊勢の皇大神宮に安産の祈願をして伊勢松(勝茂)を得たので、そのお礼の意味から天正一九年(一五九一)現在地に移したと伝えられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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