大学事典 「女子栄養大学短期大学部」の解説
女子栄養大学短期大学部[私立]
じょしえいようだいがくたんきだいがくぶ
Junior College of Kagawa Nutrition University
「実践栄養学」を基に,栄養士養成を主たる目的とした食物栄養学科1学科の私立女子短期大学。東京帝国大学医学部の香川昇三・綾夫妻が1933年(昭和8)小石川駕籠町の自宅に家庭食養研究会を発足したのが起源。建学の精神「食により人間の健康の維持・改善を図る」は,夫妻が研究の過程で食の重要性を科学的に認識したことによる。同研究会は1937年栄養と料理学園に,40年女子栄養学園と改称された。1941年駒込に校舎新築に着手したものの太平洋戦争により焼失,学園疎開,昇三の急逝ののち,48年財団法人香川栄養学園が綾によって設立,駒込に校舎が再建された。1950年女子栄養短期大学栄養科開設,同時に栄養士養成施設として厚生大臣の指定を受ける。1951年財団法人から学校法人香川栄養学園に改組。1961年には女子栄養大学を設置する。1971年食物栄養学科に改称,2000年編入学希望者を考慮し女子栄養大学短期大学部に名称変更した。1956年から短期大学に第二部(夜間)が開講され,多様な学生に学ぶ機会を提供してきた。現在第二部は廃止され,一般コースのほかに大学・短大既卒者を受け入れるキャリアコースが開設されている。2016年(平成28)5月現在の学生数348人。
著者: 齋藤麻美世
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報