妙智寺(読み)みようちじ

日本歴史地名大系 「妙智寺」の解説

妙智寺
みようちじ

[現在地名]浜田市殿町

かがみ山の北西麓に位置。法輪山と号し、日蓮宗本尊は宗祖尊定曼陀羅。寺伝によれば、慶長年間(一五九六―一六一五)土豪河上氏の一族浄智院日迎尼がかめ山の麓に法輪ほうりん寺を開いたのに始まり、元和五年(一六一九)の浜田築城に際し艮の方向にあたる現在地に移転、法輪山妙智寺と改め同城の鬼門除けとしたと伝える。天保七年(一八三六)松平(越智)右近将監家が転封された際浜田における菩提所と定め、年々蔵米五〇俵を与えた(「大功公年譜」浜田市立図書館蔵)。境内に浜田における唯一の城主の墓である大乗院(松平武揚)および夫人敬上院の遺髪碑がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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