妙見信仰(読み)みょうけんしんこう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「妙見信仰」の意味・わかりやすい解説

妙見信仰
みょうけんしんこう

北極星を神格化した妙見菩薩に対する信仰日本密教では,この菩薩本尊とし,眼病平癒のために妙見法 (北斗法,尊星法) という修法を行う信仰がある。

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世界大百科事典(旧版)内の妙見信仰の言及

【こぐま座(小熊座)】より

…しかし歳差現象により天の北極はしだいにこの星から離れていく。日本では北極星を子の星,北辰などと呼ぶが,この星を妙見菩薩に見たてて星祭をする妙見信仰がある。概略位置は赤経15h40m,赤緯+78゜。…

【能勢妙見】より

…寺伝によると,長元年中(1028‐37)この地の豪族能勢頼国が,先祖の摂津源氏多田満仲が守護仏とした妙見菩薩を現地に勧請したことに始まるという。のち慶長年間(1596‐1615),能勢頼次が身延久遠寺の日乾(につけん)に帰依して,霊符を開運妙見大士と改め,日蓮宗に改宗してから,開運の霊験四方に聞こえ,西日本における妙見信仰の中心となった。近時も京阪神,濃尾地方,三丹地方,岡山県下などを中心に,講社300余,信者数は10万以上という。…

【妙見】より

…これを勧請し延命や除災,とくに眼病平癒のため修する法を北斗七星法という。日本の妙見信仰は平安時代すでに行われていたとみられ,《日本霊異記》には妙見神が霊験を現した話が収められている。妙見菩薩が異形を現じて盗人をあらわしたという話と,海に漂流していたとき妙見菩薩を念じて助かった話がそれで,その信仰はかなり広まっていたとみられる。…

※「妙見信仰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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