始たる(読み)はじめたる

精選版 日本国語大辞典 「始たる」の意味・読み・例文・類語

はじめ【始】 たる

  1. 事新しいこと、最初であることをいう。はじめての。最初の。
    1. [初出の実例]「ことのほかにめでたければ、これをはしめたる例になりぬべし」(出典:栄花物語(1028‐92頃)つぼみ花)
  2. ( 下に打消の語を伴って ) 今にはじまった。事あたらしい。
    1. [初出の実例]「はしめたる事にはあらね共、弓矢の家にむまるる物は、命よりも名をばをしむ物ぞとよ」(出典:曾我物語(南北朝頃)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android