弓矢(読み)キュウシ

デジタル大辞泉の解説

きゅう‐し【弓矢】

弓と矢。
武芸。また、武門・武家。
「景時が―の冥加と守り給へ」〈盛衰記・二一〉

ゆみ‐や【弓矢/弓×箭】

弓と矢。弓または矢。転じて、武器。兵器。
弓や矢など武器に関する方面。武道。
「ただ今ここを渡さずは長き―の疵(きず)なるべし」〈平家・四〉
戦争。いくさ。
大堀を掘ってそこから東は漢の分、そこから西は楚の分に定めて―をやめられたぞ」〈玉塵抄・一〉

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世界大百科事典 第2版の解説

ゆみや【弓矢】

弓矢は,飛道具としては投槍につづいて発明されたもので,その起源は古く旧石器時代にまでさかのぼる。広く世界中に分布するが,オーストラリアタスマニア原住民のように,これをまったく知らなかった民族もある。火器が発明される以前には,最も複雑かつ精巧な武器として卓越した力をもつものであり,矢にみられる多様性は顕著なものがある。弓幹の長さによって長弓と短弓,構造によって単弓と複合弓とに大別される。単弓は1本の木や竹でこしらえたもの,複合弓はその弓幹が同じ材料から作られているかどうかは別にして,少なくとも二つの別々の部分から成り立っているものである。

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大辞林 第三版の解説

きゅうし【弓矢】

弓と矢。
武家。武門。武芸。 「あはれ某-の芸に携はりて/盛衰記 3

ゆみや【弓矢】

弓と矢。
武器。兵器。
武士。武道。 「ただ今ここを渡さずは、永き-の疵なるべし/平家 4
いくさ。 「武田上杉の-盛なりしことを/常山紀談」
[句項目] 弓矢取る身

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世界大百科事典内の弓矢の言及

【弓道】より

…なお〈弓道〉という用語は江戸時代に一部使用されているが,日本の弓射文化の総称として定着したのは昭和初期に入ってからである。
[歴史]
 弓矢の発祥がいつごろであったか正確には不明であるが,一般には旧石器時代末期には存在していたといわれ,新石器時代には世界の諸文化の中に共通してみられる。 日本の弓矢も最初は狩猟の道具として使用され,その後歴史の進展とともに主要な戦闘武器として使用されるようになり,16世紀中期鉄砲伝来と急速な普及によりその実用的価値を失うまで,いわゆる〈飛道具〉として重要視されてきた。…

【採集狩猟文化】より

…おそらく動物の多産と狩の獲物の豊猟を願う呪術的な目的をもって描かれたものであろうと解釈されている。 後期旧石器時代の末には弓矢というまったく新しい武器が発明され,中石器時代をつうじて世界中に普及した。弓矢の普及とともに毒矢の使用も始まったと考えられる。…

※「弓矢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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